コンフォート義歯とは、硬い入れ歯の裏面を生体用シリコーンというクッションで覆う、全く新しい入れ歯の技術です。生体用シリコーンの弾性が、入れ歯でグッと噛んだときの歯ぐきにかかる負担をやわらげ、驚くほどの吸着力を発揮します。
「痛い・噛めない・外れやすい」といった、従来の入れ歯の悩みを解消するとともに、あなたの歯ぐきをやさしく守ります。
この生体用シリコーンは、コンタクトレンズや心臓のペースメーカーのチューブでも使用されており、安全な素材です。
コンフォートは歯ぐきの座布団です。硬い入れ歯と歯ぐきの間でクッションの役割を果たし、デリケートな歯ぐきをやさしく保護します。
コンフォートは入れ歯の歯ぐきにあたる部分を生体用シリコーンというクッション材で覆うため、歯ぐきにかかる圧力を軽減し、噛んだ時の痛みを和らげます。
生体用シリコーンの適度な弾力が吸盤のような密閉性を生み出し、噛むときに発生する顎の横の動きにも抜群の吸着力を実現します。
生体用シリコーンを使っているので、変質や劣化強く柔らかさが長期間持続します。また、特殊な加工技術により、これまでの軟性裏装材に比べて、飛躍的に剥がれにくくなりました。
生体用シリコーンの柔軟性が痛みを緩和し、以前よりしっかりと噛めるようになります。食べ物をすり潰せるような強い力が実現するので、硬いものはもちろん、イカやステーキといった弾力性のあるものも、しっかり噛めます。但し、噛む力には個人差があります。
コンフォートした入れ歯でしっかり噛むことで、あなたの体と脳を守ります。
コンフォートは入れ歯の歯ぐきにあたる面を生体用シリコーンというクッション材で覆うため、歯ぐきにかかる圧力を軽減し、噛んだときの痛みをやわらげます。もう食べるものを選ばなくても大丈夫です。硬いものでも、しっかり噛めるので、食欲もよみがえります。
生体用シリコーンは医療機器として認可されていますが、残念ながら健康保険の適用になっていません。現在、コンフォート義歯は健康保険外となります。
従来の入れ歯に対して、シリコーンの入れ歯は飛躍的に噛む力が増すことになります。そして、それに耐えられるように入れ歯の強度も確保する必要があります。コンフォート義歯はプラスチックの入れ歯の裏側にシリコーンを貼り付けてクッションの役割を持たせている為、入れ歯の厚みも少し増えてしまいます。そのため、二重構造により入れ歯がかなり分厚くなり、人によっては異物感があり不適の人もいます。何でも噛めるようにするために必要な対策です。
本来、どんな入れ歯も毎日の手入れは必要です。特に入れ歯の内面に細菌が繁殖し、ヌルヌルしてきます。シリコーンは柔らかな素材のため、細菌や汚れが頑固に付着してしまうとなかなか取り除くことが困難です。そのため、毎日専用の入れ歯洗浄剤での洗浄が必要です。
通常の使用ではまず心配はありませんが、付いてしまった汚れを無理に擦って取ろうとしたり、噛む力が想定以上に増してしまったりした場合、稀にシリコーンが剥がれてしまうことがあります。
自分の歯が残っていれば、金属のバネをかけて入れ歯を固定することができますが、自分の歯が一本も無い、総入れ歯の場合は、歯ぐきに吸い付かせて固定するしかありません。ちょうど、吸盤と同じ要領で吸い付かせるわけです。
しかし、ガチガチに硬いプラスチックでできた吸盤なんて見たことがありますか?
大抵、吸盤は柔らかなゴムのようなものでできているはずです。
通常義歯は、唾液による粘着力や辺縁封鎖による吸盤効果で吸着されています。しかし、咀嚼にともなう水平の動きに対しては、すき間から空気が入り、辺縁封鎖を持続できなくなる場合がありました。そこでコンフォートでは生体用シリコーンの持つ適度な弾性によって吸着性を向上します。 また、ズレが起きても封鎖を維持するため、咀嚼による顎の上下左右の動きにも対応できます。通常の義歯以上の吸着性を実現しました。
歯がある時は、歯根膜が噛んだときにかかる力を直接骨に伝わらないように和らげる役目をしています。ですが、入れ歯の噛んだ力は、直接はぐきが受けることになります。このはぐきは元々噛む力を受け止める為の組織ではありません。歯ぐきの下には硬い顎の骨があります。その形態は複雑で、表面的な歯ぐきの形と異なります。従ってはぐきは入れ歯のプラスチックとアゴの骨との間に挟まれることになります。骨が尖っている部分は歯ぐきも薄く、痛みを生じやすくなります。
実際、歯ぐきの形をどんなに正確に入れ歯に再現しても、骨の形までは再現できません。
コンフォート義歯は、柔らかな素材で歯ぐきを優しく守り、痛みを生じにくくします。