患者様のお口の中は、一人ひとり全く異なります。
あごの減り具合、噛み癖、あごの粘膜の硬さ、上と下のあごの位置関係(水平的・前後的・上下的)あごの関節の動き方など、複雑多岐な状況が絡み合っています。それらの問題点を解決でできなければ、見た目が良くても噛めない、痛い、落ちやすい、発音しにくい入れ歯になってしまいます。
患者様のお口の中の状態を詳しく調べ、様々な治療法の中から適したものを組み合わせ統合しその患者様個人に合った痛くなくかめる入れ歯・総入れ歯をお造りするのが、当院の入れ歯治療です。
また、食べ物の嗜好など、その方の生活をイメージして作成をしています。
それをイメージすることこそ、完成後に患者様が豊かな生活(=QOLの向上)が実現するのです。入れ歯の完成だけをゴールに見据えているとこれは達成されません。
入れ歯は自分の歯の代りをしてくれる大事な歯です。この入れ歯があることで楽しく笑い美味しく食べ自信を持って人前で話せます。入れ歯はあわないものだと諦めないで下さい。
治療というのは、患者様とのコミュニケーションから始まります。患者様とのコミュニケーションをしっかりとることにより、噛める入れ歯へと近づきます。
当院では、治療法だけが素晴らしいのでは、歯科医院としては不十分だと考えております。治療を行う前に、その内容やリスクを患者様に十分に理解していただき、ご納得いただいてから治療を行うことが大切だと考えています。
医師として最も重要なことは、本当にお困りの患者様のおっしゃることを親身に聴き、患者様を自分の家族だと思って治療にあたることだと考えています。
当院では入れ歯を入れた後もしっかりと調整を行っています。
また、新しく入れ歯を作ったときには正確に合っている入れ歯も、年月が経つと合わなくなることがあります。入れ歯の形はほとんど変わりませんが、口の中の形、特に粘膜の形が変わることがあります。
入れ歯の形が変わらず、粘膜の形だけ変わっていくと、入れ歯と膜の間にすき間ができ、合わなくなることがあります。
入れ歯を長く使って頂くために、患者様と歯科医師とが協力しあい、入れ歯を管理していく必要があります。当院では約4カ月毎の定期検診を勧めています。
定期的なメインテナンスを行い、気づかない入れ歯の異常のチェック、残っている歯のお手入れや検診をしていきましょう。そうすることで、同じ入れ歯と長く付き合っていくことができます。