義歯(入れ歯)には、健康保険適用の①「保険義歯」(レジン床義歯)と、健康保険適用外の②「自費義歯」(ユニフィット・デンチャー義歯・ノンクラスプ義歯・金属床の義歯・アタッチメント義歯・インプラント義歯)の大きく分けて2種類があり、診療内容や義歯に使用される材料の違いによって生まれる食感・着け心地・費用などの違いで選択されます。
自費 | 保険 | |
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人工歯の色・形の種類 | 多い | 少ない |
床の種類 | 多い | 少ない |
入れ歯の固定方法 | 多数 | 簡単な維持装置のみ |
製作にかかる工程数 | 多い | 少ない |
装着した違和感 | 少ない | 比較的少なくできる |
入れ歯の強度 | 優れている | 若干劣る |
技術と時間が、保険と自費の本当の違いです。
保険義歯と自費義歯の違いについて、材料がいいか悪いかだけで、作り方は同じでしょうと思ってらっしゃる方も少なくないでしょう。確かに制度上、保険義歯に使われる材料は限られていますから、見た目や機能がいい材質、高価な金属を使う場合は自費負担になってしまいます。
しかし、限られているのは材料だけではありません。実は時間と技術の差こそが、保険と自費の本当の違いなのです。現在の保険制度では、総入れ歯・義歯は低医療費の部類に入ります。総入れ歯・義歯は本格的に作ろうとすると、高度な技術と、それに見合った時間が必要です。しかし、保険治療内での総入れ歯・義歯づくりでは、歯科医が時間をかけて、一生懸命つくればつくるほど、医院が赤字経営になってしまうのです。
保険義歯の場合、時間をかけて丁寧に治療できないことから、患者さま一人一人に合った痛くなく、噛めて吸着性のよい総入れ歯・義歯は、なかなかつくれません。ましてや、下あごと骨格のゆがみを治し、患者さまおひとりおひとりに合った、痛くなく噛めて吸着性のよい総入れ歯・義歯をつくるには、じっくり診療できる「時間」と「技術」が必要なのです。
当院では、長い目で見たときに、患者さまにとって本当によい方法はと考え、永く快適に使える自費治療の総入れ歯・義歯をおつくりしています。同じ自費治療でも、技術力でこんなに差が出ます。
どんなに高価な金属を使った自費治療でも、痛くてよく噛めなかったり、外れやすい総入れ歯・義歯では、意味がないと考えております。
同じ自費治療でも、高価な金属を使うだけで丁寧に時間をかけず、治療に工夫せずに総入れ歯・義歯を作ってしまう・・・
これでは、せっかく高い治療費を払ったのに、痛くてよく噛めなかったり、外れやすくなったりと、最終的には、全身の健康を害してしまうことにもなりかねません。
自費治療だからできる、当院の総入れ歯・自費義歯治療であるからには、総入れ歯・義歯が徹底したオーダーメイド品であるべき、と考えています。
治療費を抑えられることが最大のメリットになります。
しかし、審美性と機能性は保険外治療(自費治療)と比較すると劣ってしまいます。
保険適用なので、リーズナブルな価格での治療が可能です。
保険外診療で使用する素材に比べ、厚みがあるため違和感を感じてしまうことがあります。また、熱伝導率が悪いため、食べ物の温度がわかりずらくなってしまいます。
バネとバネがすべて連結していますので、咬む力を一体として受け止めて、バネをかけた歯に負担を少なくすることが可能になり、バネをかけた歯を守ることが可能になってきます。またバネの力を計算して個々のバネの力をコントロールして、気持のよい入れ歯の出し入れができます。
自費の入れ歯は保険の入れ歯の3倍から5倍の製作時間がかかります。この違いからもわかるように、自費負担の入れ歯は製作過程によって高い精度が得られています。また、自費負担の入れ歯は、素材や使用する器具にも精度の高いものを使用しています。そのため、保険適用の入れ歯より、ずっと身体に合った装着感を得られるものができあがるのです。
それぞれの過程で使用される材料や道具も自費専用の精度の高いものが使用されています。自費での総入れ歯の場合、より高い精度、それによる、よりよい装着感を求めるために、多くの手間をかけて制作されています。
保険の総入れ歯 | 23工程 |
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自費の総入れ歯 | 52工程 |