粘液嚢胞
2017.9.22
大阪府東大阪市 大阪入れ歯・義歯センター 受付の吉間です。
朝晩が寒く感じる季節になって過ごしやすくなってきました。
今回は粘液嚢胞についてお話しさせていただきます。
粘液嚢胞とは唇や舌、頬の粘膜にある小唾液腺が塞がり、唾液がうまく出ていかずに周囲の組織に溜まる病気です。あまり痛みはありませんが、ぷっくりと膨れているので、歯が当たったり、つい気になって舌で触ってしまったりすることがよくあります。粘液嚢胞をうっかりつぶすと、中から粘り気のある唾液が排出されて、いったん膨らみがなくなります。しかし、数日後に再び溜まって膨らむという症状がくり返し起こることがあります。再発がくり返されると、表面が白っぽく瘢痕化(はんこんか)することもあります。
粘液嚢胞になってしまう原因ですが、食べているときにうっかり舌の先や頬の内側の粘膜を噛んで傷つけてしまったり、おせんべいなどの硬い食べ物や硬い歯ブラシ、矯正器具や入れ歯の部品などで口の中を傷つけてしまうことが原因ともされています。
また大きさに変化がなく日常生活に支障がないようであれば、刺激をしないように注意をしていれば自然治癒する可能性もあります。しかし、原因となっている導管を含めた唾液腺の除去をしない限り、再発の可能性があります。また、子供の場合は、新陳代謝もよく傷の治りが早いので、数か月で自然に治ることもありますが、あくまでも医師が経過観察を続けることが条件です。粘液嚢胞の治療方法としては粘膜を切開し、粘液嚢胞の原因となっている小唾液腺を除去する手術を行うものとレーザーを患部に照射するレーザー治療があります。このどちらかの治療を行い嚢胞を摘出することで
再発を防げます。しかし、頬や唇を噛むくせがあったり、歯並びが悪かったりすると再発する可能性もあるので、注意が必要です。日常生活では、硬すぎる歯ブラシの使用を避けたり、硬い食べ物に注意したりすることが、粘液嚢胞の予防につながります。
粘液嚢胞は、腫瘍ではありません。刺激しないように注意していると、自然治癒することもあります。しかし、別の病気にかかっている可能性もあるので、医療機関できちんと診てもらいましょう。
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