乳幼児の歯磨き
2017.3.3
こんにちは。大阪府東大阪市にあります大阪入れ歯・義歯センター 歯科衛生士の近藤です。
みなさんは乳児の歯磨きはいつ頃から始めるのが良いかご存じですか?まず下の前歯が生後6〜9ヶ月頃から生え始めるのでこの2本が生えたら磨き始めましょう。歯が生え始める時期には個人差があるので、授乳の時などによく見てあげてください。
乳児の歯も、大人と同じように虫歯になります。食べカスや歯垢に生息する「ミュータンス菌」が糖分を利用して酸を作り出し、これが歯を溶かします。乳児の口の中は絶えず唾液が溢れているのでその自浄作用で清潔に保たれていますが、食べカスや歯垢が残っていると虫歯になる可能性があります。
乳児の歯磨きは、最初のうちは歯をしっかり磨くというより、「歯磨きに慣れさせる」ことが目的です。乳児を膝の上に仰向けに寝かせて、口の中を見ることから始めましょう。そして清潔にした手や綿棒、ガーゼなどで口の中に触れてみます。このとき、乳児の機嫌が悪いときは無理をしないことが大切です。「歯磨きは楽しい!」と思ってもらうことが重要なので、歯磨き後はたくさん褒めてあげてください。乳児のうちから慣れてもらえれば、その後の歯磨きがスムーズになります。
少し大きくなると実際に歯ブラシを持たせ、きちんと磨けていなくても歯磨きを行うことを習慣づけることが大切です。最後には必ず仕上げ磨きをしてあげましょう。特に寝ている間は唾液の量が減って虫歯になりやすい時間帯なので、寝る前の歯磨きは習慣づけてあげてください。
歯ブラシの種類はたくさんありますが、
・柄が握りやすいもの
・毛が密集しているもの
・ヘッドがコンパクトなもの
・カットはギザギザではなくフラットになっているもの
・歯ブラシの柄が色つきで子供が興味をひくもの
等の歯ブラシを選びましょう。乳幼児の頃から歯磨きの習慣をつけておくことは、その後の虫歯予防にも大きく影響します。歯は一生もので、乳歯に虫歯が多いと永久歯にも影響を与えることがわかっています。小さい頃から歯磨きでしっかり歯を守ってあげましょう。
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